なぜ畜産学科を新設するの?
畜産学と獣医学の
ハイブリッド教育の必要性
畜産学と獣医学の素養と技術の両方を
バランスよく併せ持った先進的な畜産技術者を養成するために、
共同獣医学部に新たに畜産学科を設立します。
畜産学科で強化する教育
One World・One Health
ヒト及び動物の健康とそれらを取り巻く環境の健全性を「ひとつの健康」として包括的に捉え、獣医学や畜産学をはじめとする関係学術分野は、その概念を共有して課題解決にあたるべきという考え方です。そのため、家畜の生産現場、畜産物加工、ならびにそれらに関わる行政の仕事に従事する畜産技術者は、畜産学の素養に加えて、家畜衛生や公衆衛生などの獣医学の素養を備える必要があります。
資源循環型畜産
世界の人口増加に伴う食糧不足が懸念される状況下において、家畜飼料穀物の逼迫が懸念されています。我が国の畜産には、これまで以上に限りある資源の有効活用により畜産物を安定的に供給することが求められています。
畜産物の機能・加工
食肉や卵、ミルクなどの畜産物は、人に必要な栄養素(たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類)を含み、人の成長や健康維持に不可欠な食品です。近年では、抗疲労効果などの機能性物質を含むことも明らかにされつつあります。さらに、超高齢社会を迎え、高齢者の健康を維持するためにも、食べやすい畜産物の加工方法などが重要となります。
アニマルウェルフェア(動物福祉)
アニマルウェルフェアとは、動物が身体的及び精神的に健康な状態を意味します。近年では、家畜の感受性を理解し、その生態や習性による行動を妨げられることがないよう、アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理が求められるようになっています。