共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センター

共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センター 外観

産業動物モデル飼育エリア~牛舎および鶏舎

共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センター 外観

地方創生エリア~教育研究棟、管理研究棟、宿泊施設

設置概要

施設名 共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センター
設置場所 南九州畜産獣医学拠点(鹿児島県曽於市)
設置予定年月日 令和5年9月1日
設置の目的・必要性 文部科学省が設置した「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の提言を受けて実施されてきた獣医系大学における教育改善・充実の進捗状況調査では、産業動物の臨床教育について教員組織や施設の整備の不足が指摘された。また我が国の農業の基幹的部門へと成長を遂げた畜産業界では、産業動物の獣医療を行う臨床獣医師や農場衛生を司る公務員獣医師(以下「産業動物獣医師」という。)の確保が地域によっては極めて難しく、喫緊の課題となっている。安全で良質な畜産物を安定的に供給していくために、産業動物獣医師の体制整備と人材養成が求められている。
本学では、欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証取得のために、地域の畜産獣医関連業界と連携をとり、「大学教員による産業動物の診療行為を通じて学生が学ぶ参加型実習モデル」を構築した。実践力を備えた産業動物獣医師を養成するために、このモデルを全国の獣医学部生に提供する全国共同利用拠点を目指した「南九州畜産獣医学拠点」を整備している。同拠点に全国の畜産獣医学部の学生を広く受け入れ、産業動物臨床獣医学と動物衛生学の参加型臨床実習を行う教員組織を設置する。我が国最大の畜産地域を背景にした本学の畜産獣医学教育の重点化・特色化を図るとともに、我が国の獣医学教育改革が目指す国際水準(欧米水準)の実践的獣医学教育の実現に向けて、本学が先導的役割を果たす必要がある。
組織の概要 全国屈指の畜産基地である鹿児島県曽於市の財部高校跡地を活用して、動物福祉に配慮した牛・馬・鶏のモデル農場の新設と旧校舎の教育研究施設への改修による「南九州畜産獣医学拠点」を整備する。同拠点内で運営される農場と協働して教育研究を行う教員組織として「南九州畜産獣医学教育研究センター」を設置する。同センターに「畜産衛生部門」と「獣医臨床部門」を置き、特任教員4名及び兼務教員4名を配置する。
動物の福祉・健康の適正な維持管理、農場衛生・経営に関するコンサルテーション等の産業動物獣医師の業務を通じた産業動物臨床獣医学と動物衛生学教育を行う。また地域産業を支える畜産獣医技術者の学び直しや、産学官連携による検査体制構築、動物用医薬品等の共同開発、畜産GAP認証拡大、地域獣医療の高度化等にも取り組み、交流人口増を促して、地域の活性化に貢献する。
取組内容 国内屈指の畜産フィールドを活かした実践的畜産獣医学の教育・研究と専門家の学び直し教育を行う。
(1)畜産・獣医学部生(年間200 名以上)を全国から受入れ、産業動物臨床獣医学と動物衛生学の実習プログラムを提供する。
(2)最新の産業動物獣医学を提供する研修会や技術講習会、農場指導を行う畜産獣医技術者のための畜産GAP研修会等を開催する。
(3)学生実習、畜産獣医技術者研修及び企業連携等による人の流入増を介した地域の活性化・地方創生を推進する。

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牛舎内

牛舎内

鶏舎内

鶏舎内

施設正面

施設正面